ギターの昔からのお知り合いの方にお勧めしてもらいました。信頼できて知識も技術もある方なので、買ってみよう!と買ってみました。
結論から言うとシンプルな操作性ながらオープンでローのワイド感が気持ちいいペダルでした。
(これマーシャルサウンドなんですかね?)
自分が探した時にはTchulaは国内での流通が少なくて、見つけても割といいお値段するペダルなのですが...
(え...ワンノブなのにちゃんとした2in1ペダルと同じような値段!?うせやん!)
メルカリでたまたま見つけた個体を購入してみました。
自分が購入したのはオリジナルのTchulaのカスタムモデルで、ゲルマニウムダイオードが搭載されたもので、たしかに右チャンネルのツマミを捻るとTchulaの元音を残しつつジワジワゲルマファズっぽい歪みが乗っていく感じです。
でも思ったよりもギャインギャインしたファズ色が強くなく、徐々に乗算されていく感じなので自分の場合12時方向くらいでも割と気持ちいいリードトーンで弾けました。(DCから給電しています)
なんていうかビリビリっとしたファズ感ですね。
左チャンネルは常時Onの状態で使っているのですが、ゲルマ感の主張も控えめで、ギター側のボリュームの追従性も良くていい感じです。
TchulaをONにしているとギター側のボリュームノブの可動域が広くなったと言うか、ボリュームをスウィープするのに対してゲインが比例してちゃんと落ちていく感じで扱いやすくなりました。(ポイント高い)
ただ、ゲルマダイオードの方は通常のTchulaよりもウォーム感が薄れてる分パワー感が前に出ている感じもするのですがどうなんでしょう...。(デモ動画をみただけですが)
いずれホワイトのオリジナルの回路を持つ方のTchulaを自作してみて挙動の違いを比較してみたいです。
マスタースイッチをオンにした時のオープンなクランチのかかり具合がちょうどいいんですよね。COTのダーティな特徴を残しつつ嫌な帯域がない感じです。プレキシサウンドのピーキーでジリッとしたファズって苦手だったんですけど、これは使いやすいですね。
(そういえばこれCOT50の2ch仕様ってだけじゃないですよね...?どうなんだろう。)
ただブーストセクション側を単体では使えないみたいです。つまみを反時計回りに絞り切ってもオンにした際に若干音量が上がる感じがあります。
ちなみに常時Onとして使用する場合、マスタースイッチをオンにするだけでまあまあレベルが加算されてしまうので、それを含めてギターの元音と考えて音作りしていくのがおすすめです。笑
それとまあまあクランチも乗りますので、ギター側のボリューム/トーンを落としてもジャズをやるとなると...どうなんでしょうね!上手く使える人はちゃんと使えるのかな。
ジャズでクランチかける事自体アンユージュアルな感じなのでそりゃそうなのですが...。もうちょいゲイン量が控えめだったら普通に使えそうです。
個人的な事なんですが、こういうワンノブ系のペダルって使用上癖がありそうな印象が強かったので人におすすめされないと絶対買わなかっただろうなあと思います...。
自分はギターの元音のレベルをチェインの終わりまでなるべく動かしたくないタイプだったので、マスターボリュームがあるタイプを選り好んで使ってましたが、常時Onで使えるペダルは出音に安心感というか自信が出ていいですね!
セッションしていると自分の出音の方が気になっていて全然演奏に集中できないと言うことが多かったので...。
結果的に好きなタイプのペダルでよかったです。
(...そういえばトランジスタが一つだけのエフェクターって位相反転してるんかな?)
2022/2/7
クローンを作ろうとしてて、回路を直接見ようとしたのですが筐体が開かなかったです。おそらくパーツが筐体に直接接着されているような気がしますがどうなんでしょう。
ちなみに海外の自作系のフォーラムでは、47uFコンデンサと3PDTスイッチのオン/オフの間に47オームの抵抗を追加することをお勧めしてる方が一定数いました。
それがそのままの場合だとゲインを上げた時に低音域の損失が多すぎて高音域が過剰になるみたいですね。
また、ダイオードやトランジスタの規格も海外フォーラムで論説は様々な感じでした。
---ダイオード---
BAT46
BAT05
1N5817
1N4148
1N270ゲルマ
---トランジスタ---
2N5088
2N3904
みたいな!
Tchulaは常時Onにするにはゲイン量がちょっと多いのでダイオードを抜いた個体も作ってみたいと思います。
(マスターボリュームも追加したい所です。)