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おんがくに関するなんか

Mad Professor 「Twimble Fac」

導入してみました。こちらは同社のSimble Overdrive(左チャンネル)にSimble Predriverという2セレクトのブースターが備わったものになります。ただSimble側も若干回路を変更されているらしいのでその辺はSimbleと比較してみないと分からないんですね。

所謂ダンブル系のペダルみたいなんですね。

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つまみのコントロールセクションはこんな感じです。

 

・SENSITIVITY

これはゲイン量とコンプ感、あとゲインをあげることによるレベルを調整します。これが結構癖のある動きをして、レベルのつまみとの兼ね合いで結構出音が変わります。Sensitivityを上げすぎるとローミッドがカラッと乾いた感じのトゥワンギーな感じに寄りがちなので下げめにしてレベルをあげることで生じるクリーンドライブ感を保ちながら調整する感じですかね...


・LEVEL

音量の調整ですがつまみのスウィープに準じてプリドライブ感というかクリーンドライブもジワ~っと乗ってきます。(アンプ側を若干ドライブかけているので)これが気持ちいいですね。エフェクトをバイパスした状態よりも気持ちデシベルがブーストするようなセッティングで使うのがいいかもしれないですね。常時ONでも普通に使えるサウンドです。

前述のSensitivityとの兼ね合いを考えてどのようなゲインのキャラクターを作りたいかを先に決めておいてから次の二つのつまみを調整していくのがいいかなと思います。

 

・ACCENT

このつまみは音の奥行きを調整する感じ...なんですかね?(このつまみの存在意義が分からん)

反時計回りに絞るとスコヘンのような...ブライトなピッキングアタックは残しつつちょっと後ろに下がるような、モコ感が出ます。

自分はこのつまみは上げ目にしているのですが、3時〜5時付近でサウンドキャラクターが気持ち変わるため、自分の好きな出音にするのがちょっと難しかったりします。

具体的には右に回すほどにブライトになっていくのですがローミッドを残したままモコモコ感だけがスクープされていくので歯切れが良すぎるサウンドになってしまう感じですかねえ。

これもSensitivityノブを落とし気味にするとAccentノブの可変域にゆとりができるのでだいぶ調整しやすくなります。


・CONTOUR

これはトーンですね。右に回すと音がクリアにハイが前に出てきます。てかこのペダルほぼ全てのつまみにハイのニュアンスを含んでいるのでこのつまみだけでトーンのキャラクターを決めるような使い方はできない感じですね。特にAccentを若干落とし気味にすると一気にハイが陰ってミドルが前に出てきてしまうのでその辺の塩梅が必要になってきます。

自分の使い方としては「Contourでトーンを明るめに設定しておいて、曲中にギター側のトーンノブで手元で明瞭を調整できる状態にしておく」とかでもいいんじゃないかなと思います。


・HOT/COOL

ブースターチャンネルです。

Hotが10dBでCoolが6dBブーストできます。左チャンネルで作ったドライブトーンを右チャンネルでブーストしてもそこまでぐっと前に出る感じもなく、+10dbでも割とジワっと音圧が感じられる程度でしたね。ブーストする事でゲインも上がって指が弦に触れた時の嫌なセンシティブすぎる感じもなく使いやすそうです。

ライブでしっかり音量を出している環境だったらもう少しブーストを体感できそうな感じに作られてそうですね。

 

結構好きなペダルでした。元音にそこまで変化を加えない偉いペダル...ですね。笑

てかTchulaと出音が結構似てる(同じような音作りもできちゃう)のでその辺りが好きな人にはおすすめできます。低域はTchulaよりもスクエアというかタイトな感じです。レンジ感がいい意味で狭いというか。ミドルハイはTchulaそっくりですね。笑

 

Twimbleに比べてTchulaはローが若干広くステレオ感があるというか、広域に広がっていく感じがありますね。Twimbleの方のローはもっと硬質な感じです。SENSITIVITYを上げるごとにちょっと癖のあるローが前に出てくるのでこの辺は使いづらいんですね。

ちなみにTchulaと同じようにボリュームの追従性もほぼ遜色ないように感じました。

 

ただ今回は完全にクリーンの状態のアンプで音作りをしたわけではなく、ある程度出音を整えてゲインもちょっと足した状態のアンプでTwimbleを試したのでその恩恵も大きかったのではないかなと思います。逆に完全にクリーンに設定したアンプにTwimbleだけでドライブトーンをつくろうとした場合、必然的にSensitivityノブを上げ目にすることになるので使い勝手はどうなんだろう...と思います。

ギター側のボリュームを絞った際のゲインの追従性も悪くなりそうですね。アンプのドライブチャンネルとTwimbleのゲインを足して...という使い方を想定して作られたペダルなので尚更...。

 

ダンブル系のエフェクターって使ったことがなかったので...ダンブル系ってこれといった明確な特徴はないという不透明さとレイヴォーンとかのキラキラビリビリサウンドを勝手に想像してたので敬遠してたのですがペダルだとそういうのに準じて作られている物ってあんまりないみたいですね。

てか逆にTwimbleでハイがギラっとしたモダンなドライブトーンを作ろうとするとそれは勿体ない感じします!もっとグワァーんと鳴るミッドブーストした感じの出音を作るのがおすすめです。

個人的にはプリドライブセクションはスウィープできる可変式のノブで作って欲しかったなっていうのはあります。

 

テレキャスでジャズを弾く時のクリーンブースター用に同社のSweet Honey Overdrive/Little Green Wonder/Tweedy Driveあたりも気になっています。

 

てか誰かMad Professorのドライブペダル比較動画出してくれよォ!!!