メモ

おんがくに関するなんか

セッションのイントロとアウトロについて

僕の苦手分野の一つです。

イントロ弾くの怖いですよね。笑
あまりにもセッションの時に戦犯になりすぎるので、Ron Escheteが書いたJazz Intros and Endings (Mel Bay s Private Lessons)の和書の方を購入して勉強しました。
一応一通りやってみたのですが、途中で飽きて放棄しないくらいの内容量なので気軽に復習できていいです。笑

 

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具体的には、

ペダル/マイナーヴァンプ
#ⅳm7b5始まり/ⅱ始まり/Ⅲ始まり/Ⅰ始まり
Ⅰ-ⅵ-ⅱ-Ⅴ(他ターンアラウンド)
ブルース/ゴスペル
トライトーンサブスティテューション

みたいな内容でした。
ペダルヴァンプとかの章では割と被りに近い譜例も幾つかありましたが、読み飛ばしながらいつの間にか読み終わってる系の教則本です。笑
(てか47ページしかないのに15ページ宣伝です。)

イントロをそのままエンディングに代用できるような使い方も載っていました。
譜面通り弾いてみると中にはキーの平行マイナーに行って最終的にⅱコード始まりになる、みたいな「いや流石にこれは無理あるやろ!?」って言うのもありましたが、付属のCDを聞いてみると割と自然に聞ける演奏になっていてある意味で新鮮でした。

ヴォイシングに関してもオードソックスな押さえ方で内声も昔なつかしのハーモナイズという感じですかね?あー、あるあるみたいな。
例えばⅣ△7 - Ⅳm7始まりのイントロとか良くありますが、#Ⅳm7b5に置き換えて始まるみたいな...思いつきそうで地味に思いつかないやつ。笑

こういうイントロを急には弾けなかったので譜例にまとめてあって助かりました。
あとは単純にコードチェンジの引き出しが増えます!譜例からハーモニーの流れを吸収するだけでも結構参考になると思いますよ。
(ただ、めちゃくちゃやる気がある人とか少ない量で満足できない人にはあまりおすすめできないかもしれません...。)

 

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実はもう一冊
Jim FergusonのAll Intros & Endings for Jazz Guitar: Bebop, Swing, Latin, Ballads (Guitar Master Class Pub)
というイントロアウトロ集みたいなのも買ってみました。こっちは結構ボリュームがありそうな感じです。アメリカから発送の洋書なので届くのにはまだ日数を要しそうです。届いたらまたレビューしてみたいと思います。

 

ばいばい

PCや電源周りのノイズについて


こんにちは

 

https://youtu.be/dkFPWcD-ChI
最近おすすめのLage Lundの曲です。(唐突)
見境なくおすすめしてます。
Sullivan Fortnerとかと一緒にやってます。このピアノの方はロイハーのクインテッドで知りました。このアルバムの中でもなんとなくバリーハリスに影響受けているのかなあって所がありますよね。

 

なんだかLage Lundのアルバムはどれも聞きやすいんですよ!

テーマとかにモダンジャズの難解さがあまりないと言うか。(コードやソロは難解です。)
複雑な転回系のコードアルペジオとかオープントライアドとかをスッと引き出せる人です。すごい。

(教則本出して。)

 

今回は記事が長い上に本当に本当におもしろくないので、どうかこの曲を聞きながら見てください。笑
(てかノイズに悩んでない人は見なくていいです。笑)

 

PCや電源周りのノイズをシングルコイルピックアップが拾ってしまう問題です。

ノイズをバッキングしてくれるハムに比べてシングルコイルピックアップでドライブトーンを作ると、周囲の機材が発するノイズがより顕著に集音されてしまいます。

自分はDAWでレコーディングするので、こういう慢性的に鳴り続ける硬質なバズ音が入ってるとトラックのノイズ処理をしないといけないので、一刻も早くノイズを葬りたいです。

昔使っていたSuhrモダンかいうギターのミドルMLシングルの時もそうだったのですが、テレのシングルコイルがアンテナのようになって、PCの電源ユニットかGPU(或いはファン)のノイズを拾ってしまうという問題があったので色々試行錯誤してみました。

弦アースの挙動やプラグを触るとノイズが消える訳ではなかったので、やはり恒常的にノイズを集音してしまっている感じですね。

結果だけ書くと解決方法は見つかったのですが、まだ実行できていません。(ドヤっ)

 

ーーー具体的に処置した内容ーーー
①ギター内部の各パーツをアースに落とす
②コントロールキャビティ内に電導塗料を塗ってアースに落とす
③Kemper側のインプットノイズゲートをかける
④ゲイン量を下げる
⑤PCとの距離を離す/或いはPUがPC側を向かないようにする
⑥電源の極性を合わせる
TASCAM AV-P250 パワーディストリビューターを使う
⑧家のどこかのコンセントからアース線を引いてきてそれにアースを落とす

 

①ギター内部の各パーツをアースに落とす

これは今時代のギターならほぼアース処理がされているので大丈夫だと思いますが念のため導通確認だけは取っておいた方がいいです。

 

②コントロールキャビティ内に電導塗料を塗ってアースに落とす

銅箔/アルミテープや導電塗料を用いてノイズ自体が入って来ないようにするというものです。地元の工房さんにお願いいたしました。ちなみにこの作業によって若干ハイ落ちに影響してしまう処理なのでそこだけ注意が必要です。具体的に言うとスペクトラムアナライザーで見た時、右側の部分がローパスすると言うよりは、ハイ自体の芯が細くなるという感じですかね(?)奥まってしまうという...結構変わります。
自分の場合、これだけではやはり他の機材のノイズを拾ってしまって解決には至りませんでした。

 

③Kemper側のインプットノイズゲートをかける

Kemperのインプットノイズゲートの値を音作りの兼ね合いを見て上げます。根本的な解決ではないのですが、まあまあPCノイズを減衰させることに成功しました。ですがKemper側がPCのノイズを認識するまでに時間を要すみたいで、ノイズが減退したりまた元に戻ったりと挙動が不安定なのであまり信用はできないです。(あとこれに関してはモニターレベルの大小によっても影響があるので解決にはなってないです。)

 

④ゲイン量を下げる

音作りに影響させるのだけは前提としてNGだったのですが、少~しだけゲインを落としました。おかげでパワー感がちょっとだけなくなりました。それに比例してノイズ自体の大きさも抑えることができました。ですがまだPCとの距離によってはノイズが残る感じです。

 

⑤PCとの距離を離す/或いはPUがPC側を向かないようにする

これが根本的なノイズの原因を改善させる1番の方法だと思います。そもそもPCとギターPUとの距離をノイズを拾わない位置まで隔絶させれば大丈夫なんですよ。(身も蓋もない)
自分の場合PCをデスクの上に置いているので、PCの組み直しをして遠い場所に置こうかなと考えています。(PCの再配線とかのエネルギーがなくてできませんでした。いつかやりたいです。)

 

2023/1/4

PCを遠目に置くように最配線やりました。

だいぶノイズが消えました。ブーストスイッチを踏んだりするとちょっとまだノイズが残りますが許容範囲です。

良かった

 

⑥電源の極性を合わせる

この方法はあまり効果を感じられませんでした。
コンセントのプラグの極性を統一する方法です。

 

TASCAM AV-P250 パワーディストリビューターを使う

サージノイズフィルターとラインノイズフィルターの2種類のフィルターによってクリーンな電源供給をしてくれます。(は?)

モニタースピーカーのL/Rを結ぶ直線上の音の解像度がはっきりするみたいな話は聞いていたのですが、そこまではあまり実感はできなかった...かなと思います。
ですが、ギターなどのInstインプット等から発生するノイズではなくモニタースピーカーから常に鳴っていた小さいホワイトノイズはなくなりました。
また、3ピンが豊富にあって全てアースを取れたり、コンセント周りの電源タップを一つにまとめれて、電源系統がかなりスッキリしたので良かったです。精神衛生的にもいいです。
フロントからiPhoneを充電できるのもいいですね。笑

 

⑧家のどこかのコンセントからアース線を引いてきてそれにアースを落とす

僕の場合は1階の水辺あたりに生息していたアース付きコンセントから20Mほどのアース延長線を伸ばして来て、それを2階にあるパワーディストリビューターとPCのアース線に接続しました。

正直、ノイズを止める方法としてこれに賭けていたのですが、効果はありませんでした。
あれ?と思いオーバードライブをかけたテレをPC側に向かせてわざとノイズが流れる状態にした上で、PCのアース線を直接指で触って人体のグランドに落としてみたりしましたが、何も変わりませんでした。最初にテストしてみるべきでした。

 

イィ〜〜〜ッッギッ!(ギシギシ歯軋り)

 

 

アセトン転写

しました。

前々からやってみようとは思ってたんですけど、手順がなかなかヘビーそうで敬遠してました。でもやってみたら思いの外そんなに手間には感じませんでした。

しいて挙げるとすれば、腐食液を用意したり処理したりの部分ですかねえ。

でも腐食液は酸化第二鉄液の方は結構持ちがいいので、パックに入れて保管しています。

(使ってみた経験からすると自作腐食液は個人的にはあまりお勧めできないような気がします。)


材料は写真にあるものです。

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コスパがいいので腐食液をクエン酸・食塩・オキシドールを混ぜ合わせて自作していたのですが、腐食中に発生する蒸気(?)を少しでも吸ってしまうと眼球に痛みが生じるので、もう使用しないことにしました。

サンハヤトの酸化第二鉄液の方がある程度繰り返し使用できるのもありおすすめです。(手に色はつくけど!)
廃液にも気をつけてくださいね。環境破壊をしないように!廃液処理等は検索して調べてください、アルミホイルを使います。

 

アセトン転写はやり直しがある程度までは可能なので何回も練習できますよ。
コツとしては…
・基板を400番の紙やすりで傷をつけておく

(スチールウールを使ってる人もいますね)
・コンビニのレーザープリンターでレイアウトをA4いっぱいに印刷しておく。

(やり直しが効くようにPhotoshopでレイアウトを何個もコピペしておきましょう。)

・適切なサイズにカットした基板の上に印刷した用紙を重ねて紙に水分が染み込むまで流水で濡らす

(これがめちゃめちゃ大事です!転写時に印刷紙にインクが戻ろうとする作用を防ぐことができます。)

・アセトン転写が終わったら水をためた容器の中で指の腹を使って紙の部分で擦って、用紙の部分を取り除きます。

・水の中で擦って取りきれなかった用紙部分は次のエッチングに影響するのでちゃんと落とさないとダメです。水の中で取りきれなかった部分は、一度水からあげてクレシアハンドタオル等を当てて用紙の水気をある程度抜きます。(完全に乾かさないでください。)おそらく指でなぞってみて毛羽だった感触が残っている場合は、まだ用紙が付着しているので、水から上げた状態でさらに指の腹でこすり落とします。これで完全にきれいにとれます!

・微妙に印刷面が転写されていない場合はレジストペンで補正します。一度塗りだと腐食液の酸化作用に負けてしまうので、塗る→乾かすを2、3回繰り返して塗膜を厚くしましょう!

 

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自作の腐食液でやってます。換気の良い場所でマスクしていても目が痛くなりました。

 

いろいろ書くと結局問題が多くて面倒に思えますが、上記が僕が経験した問題のソリューションなのでこれだけクリアできれば本当に簡単に作れますよ!

PtoPで配線してハンダ付けするよりは作業がめちゃめちゃスムーズになります。本当におすすめです。(僕ももっと早くやればよかった。)

 

ちなみに僕は2万円くらいのちゃんとした卓上ボール盤を買おうかなと思ってたのですが、ハンドルーターだけで普通にできました!笑

コツが掴めれば穴ずれもなく綺麗に作れますよ。(ハンドドリルとかは時間と労力がかかるのでやめた方がいいです。)

ルーターは秒で穴あけ作業が終わるので横着せずに買いましょう!笑

 

作業が終わったら腐食液を完全に洗い流し、目の細かいやすりで銅箔面の輝きが出るまで削ります。(削り過ぎに注意しましょう。)

そして接点復活剤をかけて終わりです。

 

エッチングが終わった後、腐食液を洗い流しても水気によってすぐに錆び始めるのでなるべく早くにパーツの組み込み・ハンダ付け作業はした方がいいです。

自分はパーツのハンダ付けが終わったら綿棒にアセトンを染み込ませて基板面に残ったハンダ付け作業時のフラックスの除去や脱脂して光沢を出してからまた接点復活剤を軽く拭いいます。導通確認して不具合がなければ、サンハヤトの絶縁コーティングスプレーのハヤコートを拭いて終わりです!

 

楽しいです!

 

 

 

 

 

 

 







 

エフェクターボードについて

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2年前くらいに地元であったジャズキャンプ合宿にあわせて割とぱぱっと集めて組んだエフェクターボードをずっと使っています。
フルアコで使ってたのでドライブ系のペダルはありませんが、最近テレを買ったので、それに合わせてJetter Gearあたりの気になっているドライブペダルを入れてみたいなと思っています。あと入れるとしたらバッファを入れたいです。

 

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エフェクターのルーティングとしてはこんな感じです。

インプット


Super Octave OC-3
↓ギターの出力↓ベースの出力
↓                     ↓
↓    Tone Hammer
↓                     ↓
↓                     ↓
Lagoon Soundミキサー
    ↓
    ↓
Plus Pedal


El Capistan


Trinity


Ditto


アウトプット

みたいになってます。
では最初から説明しますね。

 

Boss Super Octave OC-3


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このペダルはオクターバーです。
オクターバーなのですが、ポリフォニックの信号に対応してるものになります。レンジのつまみを調節すると、オクターブがかかる帯域を選べるということですね!ほんとすごいです。
例えば僕の場合は、フルアコの低域(5、6弦)にだけオクターバーをかけて、ソロギターを練習するときに使ったりしています。ベースのカウンターラインとかがかっこよくなります。
ヘクセルマンがこのペダルを使っていて、たしかベースとギターの信号をアンプを2台使って出力を分けていた気がします。
1から4弦はオクターバーの影響を受けずに出力できます。(とはいえ、全体の音が若干音が丸くなったりする感じは否めないです。)

ギター同士のデュオセッションとかでも使えるのかもしれませんが、戦犯になりかねないので怖いのでまだちゃんとは試してないです。笑
ちなみに最近(?)OC-5という上位互換のモデルが発売されたみたいですね。トラッキングの改善と低音を認識してくれるシステムが搭載されたみたいです。いずれ買い替えてみるかもしれないのですが、今の状態に満足してるためまだわからないです。

自分のパラメータは右端のつまみをポリフォニックに設定した上でレンジを10-11時くらいに合わせています。ここはやる曲によって音域の塩梅を調整する感じです。Oct 1レベルとダイレクトレベルは両方ともフルで使ってます。(これってどうなんですかね?正しい使い方なのかわからない...。)

OC-3を通った信号を直接次のペダルに送っても良いのですが、自分はベース音にプリアンプを通してイコライジングしたかったので、ベースとギターの信号を分割して別々に処理しています。

 

Aguilar Tone Hammer

 

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これは本来ベースのプリアンプなのですが、家にあったのでどうせなら使おうと思ってベースの信号に色付けしてるって感じです。フルアコでOC-3を通すと、うっすらドライブがかかったようにビリついて尚且つ輪郭のハッキリした音抜けきつめのベース音になるのですが、Tone Hammerを通すとぎらぎらしたハイプレゼンスが落とされて艶が出てローミッドが軸のあるトーンになります。いい意味でAguilarのキャラクターが上に乗る感じですかね...。サンズのようにガラッと雰囲気が変わるペダルではないです。
ミドルの帯域のキャラクターとレベルを細かく調整できるのがポイント高いです。
AGS(Adaptive Gain Shaping circuitry)スイッチはビンテージライクになるみたいですが、あまり追い込んで音作りはしてないですね...。ゲインを微妙〜に上げると多少ゴリっとした成分を含むサウンドを作れます。(いい感じのジャズベサウンドになるのですが上げすぎてしまいがちなので注意してます。)
OC-3から入力されたレベル量とTHから出力されるレベルがだいたい同じ程度になるように抑えて作ります。

 

Lagoon  Sound(ミキサー)

 

画像はないです。笑

ミキサーです。THから出力されたベースの音とOC-3から出力された原音(ほぼ)のギターの音を一つにまとめます。
多少は音質が変わってしまうのでその兼ね合いを考えながらミキサーレベルを調整しています。
このミキサーは若干癖があって、2in1outの時はベース側のつまみが12時の方向に合わせた時が一番音量が出ている気がします。12時から5時の方向に回していくにつれて徐々に音が減退(というか奥まっていく)していきます。1in1outの時は正常に動作するので、二つの音をミックスするという機能上では仕方ないのかもしれないです。
自分はベースの方のつまみは1時方向にセットして、ギターの方のつまみはフルの5時にセットして使っています。

 

Gamechanger Audio PLUS Pedal

 

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これは音をリアルタイムでキャプチャする機能によって音をサスティンさせるためのペダルです。ピアノのダンパーペダルを想像してもらったら...ほんとあんな感じです。TCからもフリーズ/ホールド系のペダルがリリースされていましたね。
これは波形のクロスポイントに対して綺麗にフェードをかけてくれる感じで音の繋ぎ目に違和感ないです。フェードインやディケイタイムも調整できます。シグナルチェーンの最初の方に置くのがいいと思います。

すごく見た目が良くて直感的に扱いやすいように見えるのですが、僕はこのペダルは結構使い慣れない所があるんですよね...
それはダンパー部分を踏み込んだ時のエフェクトの応答速度がよくわからない所です。エフェクトがかかるタイミングがギターのシグナルのアタックとペダルを踏み込む間の時間で決定する所に違和感がある感じです。

ピアノのダンパーペダルは打鍵と"同時"にペダルを踏んだ瞬間からきれいにサスティンが伸びますよね、このペダルはそれができないんです。
ギターのストロークと同時にペダルを踏み込むとファミコンがバグった時みたいなタイムの短いトラックがループしてる感じの聞こえ方になってしまいます。(しかもなんかローファイ)
うーん...伝え辛いですね。
とにかくギターの音が出る瞬間に同時にペダルを踏むことは禁忌って感じです。サスティンを伸ばしたい時はストロークの音が出てきってから少し間を開けてダンパーペダルを踏み込むって感じですね。早すぎても遅すぎてもダメです。
それがどれだけの間を置くべきなのかって言う変なプレッシャーが演奏中に脳内メモリを使うのでストレスなんです。。
もしかしたらTCのフリーズとかに変えるかもしれないですがダンパーがあるのとつまみで色々と調節できて楽しいので今も使ってます。笑
ペダルを軽く踏み込むとLEDランプのインジケータもうっすら点灯して視覚的にどれだけのエフェクト量が加わっているかもわかりやすいです。音色も音量もペダルを踏み込む加減によって、表現の幅が広がるのもいいですね。いつかフリーズと比較してみたいです。

 

Strymon El Capistan

 

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言わずと知れたテープディレイです。
マイクプリとかを通ったときに発生するサチュレーション効果があるように感じます。オン/オフで若干倍音が加わってるような自然な飽和感があるアナログの感じ(?)がします。残響するディレイにデジタル特有の嫌味がないです。
テープの調整不良の周波数帯域を調整できるテープエイジのつまみは結構上げめにしています。古いテープは劣化によって高域の尖りが抑制されて丸みのある音になるのですがその効果に準拠しているみたいですね。

El Capistanには3種類のテープヘッドの位置を設定できるのですが、自分の場合はヘッド位置を固定して使用しています。タイムコントロールでテープのスピードを調節できるモードです。
タップテンポで4分音符を設定できるCモードで使ってます。
マルチヘッドモードとシングルヘッドモードは使ってません。(どういう作用になるのかよく分かってません。)
シングル/Cモードで使うとルーパーの機能も搭載されているみたいですね。(録音時間は10-20秒くらいなので注意が必要です。)

このペダルにはワウ/フラッターのノブがあるのですが、ここが個人的には一番ミソな所だと思います。テープの動きによるモジュレーション効果(というか微妙なピッチの高低差)を調節できます。
これはテープスピードにも影響しているみたいです。テープスピードが遅いと揺れが大きくなるみたいですね。

ちなみにこのエフェクターは隠し設定があるのを知ってますか?(これを持ってる人なら絶対知ってる)
Tap/Bypassを同時押しし続けている間、つまみのファンクションが変化してテープの摩擦とシワ、バイアスなどを調整できる項目やスプリングリバーブを加えられるような動きになります。
めちゃくちゃいいペダルです。Lage Lundも使ってましたね!てか残響したディレイのピッチが不規則に動く感じ、出音がLage Lundになりますよねこのペダル...。笑

 

TC ELECTRONIC T2 Reverb

 

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バーブペダルです。最近はQuilter 101 Reverbについてるリバーブを使うようになってしまって、あんまり出番はなくなってしまいました。
10種類くらいのリバーブプリセットが入っています。これもTCのTone Print機能が使える個体みたいですが、自分はまだ試してないです...。地味にアーリーリフレクションセレクターがついてます。

 

TC ELECTRONIC Ditto Looper

 

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みんな大好きDittoです。ルーパーペダルですね!一人練習の時の見えざる友達です。ループの上限は5分で無駄な機能もなく直感的に使えてとても良いです。リドゥ/アンドゥにも対応しています。エフェクターボードの一番最後に入れるのが賢明かなと思います。スイッチキャップを被せたら操作性が上がっておすすめです。ちなみにこのミニサイズのDittoは他のDittoに搭載されているようなFX機能はありません。

そういえばKemperのルーパー機能の最大録音時間は30秒なんですよ!短いですよね(?)
DittoをKemperのストンプセクションのセンドリターンに入れてKemperでDittoのルーパーを使えるようにセッティングしておくと便利です!

以上です〜

 

 

 

 

 

tc electronic 1ボタン ルーパー DITTO LOOPER

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MJTで製作していただいたテレキャスについて

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少し前の情報になるのですが、去年の11月くらいからコンポーネント系のテレキャスをオーダーしていました。それが最近完成して、状態も落ち着いたので書き残しておこうと思います。
MJTでのエイジド加工や塗料を乾かすのに時間がかかったみたいで、完成まで1年弱程度かかりました。

 

MJTというアメリカにある有名なレリック加工の会社があります。
1950年ー1960年代に生産された個体の様にニトロセルロースラッカー塗装をして、且つリアルなレリック加工をしてくれる塗装業者です。


この話は前から耳馴染みがあって、もしテレを作る機会があるならこちらでオーダーしてみようと思っていました。ネックはワーモスに注文しました。

 

自分はナッシュとかのテレは触ったことがなかったのですが、ヘクセルマンがテレを弾いてたのとジュリアンレイジのようにホンキーなクランチがかったブティックテレでジャズをやりたいのと、ニエリみたいなフュージョンでも使えるようなプレイアビリティの高いテレが欲しかったのでオーダーするに至りました。あと雑に扱ってもいいギターが欲しかったです。
(この辺は思うことが結構あるので長くなりそうなので省略します。笑)
フルアコでジャズをやるのに対してちょっとマンネリしてきたというのもあります。

 

Julian Lage - "Nocturne" (Live In Los Angeles) - YouTube


なんだか途方なくだらだら話が続きそうなので、早速覚えてるところのスペックを書いていきたいと思います。

 

ボディ材
アッシュ

 

ネック材
ローステッドメイプル

 

ピックアップ
Lollar Special T セット

 

アッセンブリ
Emerson Custom Pre-Wired Kit 3-Way Telecaster

 

塗装
ガンメタルバースト

 


09-46


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みたいな感じです。指板Rは9.5でフェンダータイプよりも緩やかな感じでとても弾きやすいです。今使っているガスリースペックのSuhrのネックよりもちょうどいいかも。

 

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フレットはステンレスでミディアムトールくらいだった覚えがあります。
ピックアップはLollarの52 TシリーズとSpecial Tで迷いましたが、結果的にSpecial Tとエマーソンアッセンブリーの組み合わせは選択としておそらく(?)正解だったのかなと思います。


Special Tはフロントはクリーンのツヤツヤキラキラしすぎてないミッドレンジの太く前に出るコンプ感とモダンなスタイルにも使えそうな汎用性を持ってる感じがしました。リアはうなるようなドライブとホンキーなサウンドです。トーンを絞るとモコモコ不透明に潰れるというよりは音が丸くなって後ろに下がるという感じです。トーンを上げるとスパンキーで倍音を含むクリーントーンになる感じです。
(常套句じゃないですよ。笑 本当にそんな感じです。)


ただ若干トーンノブの振り幅が広く効きが良いのでアンサンブルを気にしながら適切な音作りを演奏中に判断して調整するのは難しいです。(スピードノブみたいに視覚的に判断できるメモリがついてないからっていうのもある。)これはほとんどのテレに言えることなのかもしれませんが...。


本当はLollarからピックアップを購入する時に一緒にLuxe.022uFと.015uFバンブルビーコンデンサを購入したのですが、ちょっとエマーソンのコンデンサから付け替えて試すまでのエネルギーはありませんでしたね...いつかやるかもしれないです。Luxeコンデンサは1951年ー1953年に使用されたテレのコンポーネントとパフォーマンスが同じらしいです。忠実なヴィンテージ仕様に準拠してるって感じですかね(?)
ちなみにSpecial Tはクランチサウンドが馴染むようにピックアップヘイトを調整してからちゃんと弾いてみると微妙にフロントの方が出力が高いような感じがしました。

(Nachoのテレキャスとかはロンエリスピックアップが乗ってるらしいのですが、それはとても入手困難なので諦めました。)


多分先入観と妄想なのですがウッディで温かみのある倍音を含む感じに鳴ってくれてるように感じますが、Quilterと小さめのキャビ/Kemperとモニタースピーカーで弾いてみただけでチャンプとかツイードアンプでは鳴らしていないのでまだはっきりこうですとは言えません...。(ブティックテレを弾いたことがないのでそもそもそれとは比較できないです。笑)

 

Special Tはシングルにしてはちょっと音が太めなのでハムに聞こえなくもないかな、って感じです。(この辺に関してはセッションの時に少し違和感があったので今度書き足すかもしれないです。)
ちゃんとしたジャズの音作りをしたいのであればミニハムとかP-90あたりを載せるべきなのかなと思います。自分はフュージョンもしたかったのとオードソックスなテレが欲しかったので今回はやめました。

 

組み込みは地元の工房に頼んで組んでもらったのですが、組み込み時はややピックアップが弦と離れすぎていたので音像がクッキリしない印象でしたが、その辺は調整の塩梅によってかなり良くなりました。

また、ネックの状態に関してですが組み込み前のネックはやや捻れていて若干ハイポジション側に音詰まりが出るのを予見してたのでそこだけ危惧していました。


工房での組み込み作業が終わったので念のため擦り合わせ前に一度弦を張ってチューニングした状態にしてもらい、後日工房にお邪魔させていただき弾いてみたところ音詰まりやビビりに関してはほぼ気になりませんでした。(微妙にナットを削りすぎた感は否めないですけどそこも許容範囲内でした。)
ネックポケット云々も音や加工精度に関して問題なく加工が終了しました。組み込み後にネックが動いたり弦落ち・センターずれするかなと見込んでいたのですがそれは完全に杞憂でした。工房さんが技術のある方でよかったです。

 

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組む前はどんな状態であれ擦り合わせは前提条件として目算してはいたのですが、工房のオーナーさんから「擦り合わせはまだしない方がいい(と言ったニュアンスのこと?)」と言ってたのでしばらくはこのまま使おうかなと思っています。


ローストされて湿気をだいぶ飛ばしていますが作りたてのネックは気温/湿度や張力によってかなり敏感に変化するので今は様子を見ていたいです。というかこの状態が割といい状態なので擦り合わせによって悪い方向にシフトしていきそうというのもあって、自分の中ではしないのが有力です。
元起き・捻れ・波うち等変な反り方をしないで、いい感じで反ってくれれば助かります。(そこは本当にお願いしますと言った感じです。)


ローステッドメイプルの恩恵なのかわかりませんが、一ヶ月経過した現在、まだ変な反り方とかはしてないです。工房から持ち帰った後は、サドル、オクターブ、ピックアップの高さ等は自分で納得いくまで詰めました。

 

ひとつだけ問題がありまして、塗装の工程上仕方ないのですがMJTによる指板面の塗装がどうしてもフレットの上にも被る形で塗膜が張り付いてしまっている状態に違和感がありました。オーダー時のメールでもフィンガーボードに関しては必要最低限の事以外何もしないでくださいと注文はしていたのですがうっすら押弦の跡が残るようエイジド加工がされていまして、(使い古したフレットって感じです)ほぼ全部のフレットにかかるように塗装が乗っていました。

 

これだとやはりベンド時や微妙に弦とフレットが擦れあう瞬間のゴリゴリ/ザリザリ感が気持ち悪いのでスポンジヤスリで500-3000まで磨いて最後にスクラッチメンダーをかけてツルツルにしました。ついでにフレットボードには黒鍵の位置にポジションマークのシールを貼るので指板上の押弦の痕の汚れみたいなのも落としました。(MJTさんごめんなさい)


バフ後は押弦の感触も変わらずデッドポイントも出ることなく無事終了しました。

それくらいですかね(?)
あとはMJTが供給しているペグが若干安物あるあるな感じの回り方でナットオイルを塗ったりしてもチューニングが弦の張力にだんだん負けてピッチが変化しやすいっていうところくらいですね。(微妙にネックが動いてるのもあるかもしれないです。)
ですがここも自分としては許容範囲内です。


それと若干ナットが低いので、左手の感覚的にローフレの方が弦高を低く感じすぎてしまうところをいつか直してしてみたいです。

 

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組み込み前の状態を何枚か貼っておきます。

 

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Xotic「SL Drive」

70年代Marshallをモデルに作られたSL(スーパーリード)のコンパクトペダルです。

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だいぶ前からガスリーがツアーで使っていて、Aristocratsのリフを弾いてみたかったので購入しました。

Xotic BB PlusとEP Boosterを買ったことがあるのでちょっと恐る恐るではあったのですが、結果的に好きなタイプのペダルでよかったです。

いい意味でXotic感がないというか...EPはクリーンがツヤツヤしてたりXoticのキャラクターが上塗りされる耳覚えがあったのですが(因みにEPはポップスとかには使いやすいです。)SLはそんな感じではなく、プレキシガラスのマーシャルに準えたスタンダードなサウンドが再現されていました。

 

Kemperの多少ゲインアップしたBogner Shivaドライブチャンネルをプロファイリングしたプリアンプの前段に繋いでディストーションの目的で使用しています。なのでクリーンチャンネルに対してペダルだけでドライブトーンを作る人には参考にならないレビューかもしれないということを前提に書いておきます!

 

昨今のギャギャっとした鉄鉄しいハイゲインメタルのような音色ではなくもっとアンプライクで且つザクザクしたプレキシサウンドですね。

ギター側のボリュームの追従性はまあまあ、といった感じですが、このペダルをオンにしていて且つギター側のボリュームを落としてクランチで使う...ということはまあまずない(?)と思うんですがどうなんでしょう。僕はハイゲインサウンドが欲しかったのでディストーションを使いたい時にオンにする感じです。

ドライブペダルというより、主力はディストーションな気がします。

 

このSLと他のドライブ系のペダルを多段がけにして歪みを作るという話を聞くのですが、僕の環境ではSL単体でDIPスイッチのキャラクターを決めて、トーン/ドライブつまみで音作りしていく方が違和感が少なく感じました。他のドライブペダルとの相性はゲインの帯域が重複して相殺されてしまう部分も大きかったです。

 

ちなみに今回昇圧コンバータもセットで検証してみました。正直15Vと18Vの出音はそこまで大きく変わるものではなかったのですが9Vと比較すると違いは顕著でした。音圧がどうこう、というよりもピッキングのレスポンスがより繊細になっていく感じですね。ダイナミクスが大きくなるのでコンプ感が減ります。あとノイズも少ないです。

(そういえば昇圧スイッチを切り替えるときはなるべくアンプのスイッチをオフの、或いはボリュームを0にした状態で切り替えた方が良いです。ボンっという破裂音がするのでスピーカーに良く無さそう。)

 

昇圧によってアンプライクになるかと言われると、元々SLペダル自体の出音がアンプっぽいのもあってそこまで実感はできませんでした。


筐体のバックパネルを開けてDIP Switchの配列をブレンドさせて様々な音色を作ることができます。

このスイッチを切り替える事で中音域をブースト/カットしたり低音域のレンジを広げたりできるのですが、配列によっては結構出音が変化するので好きな兼ね合いを見つけて...っていう感じですね。特に4番のDIP Switchのトーンキャラクターの特質が濃かったです。ミッドスクープされたハイゲイン、いい意味でスクエアな感じがありました。(自分はオフにしてます)

 

どのDip Switchの配列も割とカリッとした印象なのでローミッドに広がりがある昨今のモダンフュージョン系のジャンルが好きな人には不向き(?)かなと思います。あとはToneを絞ると音量にもそこそこ影響があるという部分もありましたが個人的には結構好きなタイプのドライブペダルでした。

 

裏蓋を開けないといけないためDip Switchへのアクセスが不便だなという難点もあるのですが、Xotiqueのジャパンショップで内部ディップスイッチを筐体の側面に配置されたモデファイ・モデルを発売しています。

ほしい。

Mad Professor「Super Black」

クリーンのキャラクターを補正するために買いました。

このSuper Blackは60年代ブラックフェイスのトーンを再現したエフェクターみたいです。

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試してみたので一番驚いたのがやっぱりGain部分でした。Fenderアンプ特有の、ボリュームを上げていくことで徐々にブレイクアップゲインが乗算されていくアンプライクな挙動が再現されてますね。じわじわピークを迎えてくる感じが好きです。それもボリュームは下げ目にしながらブレイクアップさせれると言うのが素晴らしいですね!(Quilter 101 Reverbを思い出します)

 

ただゲインの挙動が一般的なドライブペダルとはかなり違う感触なので、ゲインとボリュームのスイートスポットの兼ね合いが難しいですね。どの足し合わせでも許容範囲内...と言うか、合格点を出してくれるのでどの辺に設定すれば良いのか...と言う意味で難しいです。

 

色々書いたのですが、自分の場合はあくまでもクリーン補正としての用途なので、あまりGainを上げすぎないと言う意味ではクリーントーンの設定はしやすかったです。ベースのつまみは値を大きくすると輪郭をぼかさない具合に膨らむ挙動を持つタイプでした。硬質な感じが残るというか...。

ミドルは右に回すと僅かにゲインも加算されているような気がしないでもないですね、レスポンスが早くなると言うか、、。ピッキングニュアンスの追従性が上がるというか...。

 

また、ブラックフェイスにはモデルによってベースの帯域とコンプ量に差異があるらしく、キャラクターを切り替えられるトグルスイッチが筐体に付いています。ベースにもっと膨らみが欲しい場合は左に右に倒すと僅かにカットされます。

 

右チャンネルにはSweet Honey ODの回路が足されています。ただオリジナルのSHODのFocus部分の回路がオミットされていますね。オリジナルの回路と対照して比較した訳ではないので具体的な事がわかりませんが、一部回路がない分全く同じ出音でSHODを使えるって言う訳ではなさそうですが、どうなんでしょう...。

でも個人的にはツーノブでも好きなタイプのドライブチャンネルで、On/Offスイッチが独立しているので単体でSHODを使用することもできるのがポイント高いです。

自分はSHOD側のドライブを0にしてボリュームだけを設定しておいて少し音量を上げたい時に踏むブースターとして使用しています...が、割と好きなタイプのドライブのキャラクターだったのでちょっと勿体無いですね。

 

地味にプレゼンスのつまみがついてるのも良いですね。